荒れたレースだった。
そしてある意味、今シーズンを凝縮したようなレースだったのではないだろうか。
コンストラクターズチャンピオンになったルノー。
アロンソは今日の勝利でライコネンに並ぶ7勝目。
スピードでも、安定感も文句なしのチャンピオンになった。
これからもアロンソ時代が続きそうだ。
4位になったフィジケラは、はじめて自分より速いチームメートを持ったのではないか。
開幕戦を勝った時は、チャンピオンも可能かと思われたが、アロンソと比べてこれほどまでに差があるとは以外だった。
速いドライバーであることは間違いないのだが、ポカも多すぎる。
アロンソのほうがベテランのようだった。
結局、ルノーに及ばなかったマクラーレン。
ライコネンの速さは、間違いなくナンバーワンだった。
しかし、エンジン交換による予選10番手後退がなんと4回。
マシントラブルによるリタイヤなど運が無かった。
そのなかでの7勝は立派だった。
リタイヤしたモントーヤ。
序盤はライコネンに負けてばかりだったが、中盤以降は巻き返しての3勝。
来年は、ライコネン相手に牙を向いてくるだろう。
チームメート同士の争いも楽しみだ。
フェラーリは、コンストラクターズ3位がになったのが不思議なくらい不振だった。
アメリカのポイントのおかげだが、それが無ければ4位。
ミハエルは、らしくないスピンでレースを終えた。
さすがのミハエルもモチベーションが下がってしまったのだろうか。
バリチェロに至っては、気の毒なほどだ。
今日も走らないマシンで奮闘していたが、結局ポイント圏外。
BAR移籍で、以前の速さを取り戻してくるだろうか?
トヨタは、飛躍した年だった。
後半は、リスクを犯した作戦に出たトヨタ。
スパ、鈴鹿では不発だったが、このレースでは見事にはまっての表彰台をゲットした。
序盤はヤルノより遥かに遅く、非難を浴びていたラルフ。
しかし、堅実な走りで着実に走り、最後に表彰台に上ったのはさすがだった。
ヤルノは序盤トヨタ躍進の立役者。
彼のおかげで、トヨタは今シーズン波に乗れたと思う。
しかし、後半は不発。シーズンを通しての安定した走りが彼の課題だろう。
そしてホンダ。
序盤はレギュレーションの変更についていけず、まるで速さが無く、速さが出てくるとレギュレーション違反でポイント剥奪、3戦停止と運も無かった。
中盤以降はスピードも出てきたが、後半は今日のレースのように予選はいいのだが、決勝でスピードが足りないレースが続いた。
バトンは今日8位。
中盤は表彰台にあがる走りを見せていたが、後半はBARのレーススピードがあまり無く、結構地味な走りになってしまった。
琢磨に至っては、まるでかみ合わないシーズンだった。
マシンが走れば琢磨がミスをし、琢磨が走ればマシンが壊れるかチームがミスをする。
このレースでも着実に順位を上げ、5位入賞も可能だったところでマシンが壊れリタイア。
残念なシーズンだった。
来年のチームがどのようなるかわからないが、厳しいシーズンになることは間違いないだろう。
我慢の走りを強いられるかもしれないが、一回り大きくなってトップチームに返り咲いてほしい。
ウィリアムズは言うことはありません。
来年も苦しいことでしょう。
レッドブルは、予想以上のがんばりだった。
特にクリエン。今だったらウェバーにも負けない走りが出来そうだ。
今日も5位入賞。来年は更なる成長が期待できそうだ。
来年からは新しいチームが3チーム誕生することになる。
エンジンもV8に変わり、どのチームが速いかは蓋を開けるまでわからない。
上位も下位も激しいデットヒートが見れるだろう。
今から来シーズンが楽しみだ。
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